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キャシャーンがやってくれなかった場合、誰がやりましょうか?

キャシャーンを見てきました。

結論から言うと断固推薦。
「もし君の体に一滴でもオタクの血が
 流れているのなら!!!」
とか、凄いバカな叫び声をあげてしまいそうになるほど
はしゃいじゃいました。
それからちょっと時間がたって、頭の血が下がったところで
感想のメモ書きを以下に。


「チープ」
この言葉が悪い意味に聞こえてしまうのが怖いのだけれど、
これがキャシャーンの絵作りの「よさ」になってる。



「良い出来でした?」と聞かれて、ちょっと返答に困った。
いい出来」でいうなら、イノセンスのほうが遥かに良い出来。
でもキャシャーンのほうが「すげー出来」。僕はこっちが好き。

綺麗な映像が観たいなら、イノセンスのほうがいい。
よく出来たお話がご希望なら、アップルシードが教科書的。
キャシャーンは、正直おかしい。その辺が、最高。
シロウトにオススメして良いかは、よくわかんない。
でも、今年のオタク大賞は十分狙える。

何のために、高い金払って映画館に行くのだ?
出来のよい話を見て時間つぶしか?
俺は、新しい世界を大画面で見て、ビックリするために映画館に行くのだ!

ここには、何か新しいものがある。
何かすごいものがある。



「白い巨塔」にはまった私は、CM見たときに
「財前先生が金髪に!」
というアホな感想がひたすら頭に響きました。
たぶんきっとみんなそうなのでは。
しかも、話には東先生出てくるし。
「貴方は私の生みの親だ」とか・・・これはワザとだろ。

イケ面俳優陣を前面に押し出してポスター作るところとか、莫大な金かけたイノセンスの宣伝より、コストパフォーマンス的にはよほど上手いと思います。
ほら、ロードオブザリングでも、結局、雑誌記事の半分は
「イケ面男優の記事」
で埋まっていたし。
大事ですよ、イケ面。
会社の同僚(女性)にキャシャーン見てきたYOといったら、
「ミッチーは活躍してました?」ときかれました。
ええ、活躍してましたともさ。
理不尽なほど見事に活躍してました。笑ったり泣いたり怒ったり。すげえ、いい味。

でもあの新造人間たちのコスプレ俳優陣はさすがに
ちょっと恥ずかしいですが。
正直、着ぐるみの出来栄えは、「ガイバーハリウッドで実写化」のころから、あんまり進歩してない。(←リンク画像探したけど無かったよ!もう、ガイバー実写は無かったことに?)
最近のアメコミのリバイバル映画では、恥ずかしいはずのコズプレがは、Xメンとかの黒ボンテージっぽいファッションにアレンジされて、それなりにカッコよくなっています。(・・・まあ、スパイダーマンの敵役も十分に恥ずかしかったか。)
それに比べてちょっとこのコスチュームは微妙。つうかどう考えても恥ずい。

しかし俳優陣、そのコスプレで、頭の血管切れるんじゃないかと心配してしまうほどにテンションの高い演技している。えらいぞ、日本の俳優。
でも、まあ、カタログのコメントの端々を見る限りでは、出演者、みんなそうとう恥ずかしかったらしい。

しょうがないんだろうねえ。
クロマキー布の前で、恥ずかしいコスチュームで恥ずかしい演技ってのは役者にとっては辛い。

スターウォーズでも、クワイガンジンを演じたリーアム・ニーソンさんも、
もうこれで役者やめようかな、ってくらいイヤだったらしい。
特撮とか、CG合成とか使う映画だと、カメラの向こう側と、モニタのこっち側でのギャップが大きい。
だから気合入れて演技するのが、辛いらしい。

でも、俳優陣、特に唐沢氏、ほんと熱演です。ほとんど主役だし。演説熱いし。 いちおう蛇足で付け加えると、アムロとシャアのどっちが主役なのか、っていうくらいの意味で唐沢=ブライが主役なお話なんです。テロリストにも三分の理、悪役万歳なアジテーション映画。

監督自身が「変わった映画」と自白するくらいに、独特な、つうか恥ずかしい映画。
という気もする。
普通の映画を見るつもりで見ると、イタイかも。

この話、一般に「舞台俳優」的な「見得を切る」シーンが多いのです。

でも、見栄を切るのは、歌舞伎以来の日本お家芸。
だから、「これも一種の型」と思ってしまえば、それなりに見れるのでは?どうでしょう?

あ、話が脱線した。



チープなケレン味
これが日本アニメにあって、ハリウッドが持っていなかった最大のポイントだろうなーと前から思ってました。。
(どうも最近、この技能も、各国のオタク監督に盗られつつあるけど・・・)
先週、アップルシードの感想で「キルビルを見習え」と書きましたが
「キャシャーンを見習え」に訂正。

この無責任な絵作り
中道を遥かに逸脱した懲り性
画面が綺麗なら全てアリという発想。
ダイスキだ。
スバラシイ。

要するに、2時間以上ミュージッククリップの絵を延々とつなげていった、そんな絵作り。
「思いつくエフェクトは全部試してやるぞ」と言わんばかりに
次から次に「変なコト」をしてくる。
それが楽しい。次のシーンでナニ始めるんだか、わくわくしながら見てました。

具体的に書くと
「アニメ的な構図」ってのが、この映画の基本スタイル。
実写で普通に生まれる「リアル」な構図がほとんど無い。
その代わり、「アニメ的な構図」がある。

要するに、「それっぽいイラスト」構図の集合。
イメージから絵コンテを描いて、そのまま忠実に使う。
要するに、アニメ、の基本手法がそのまんま使われている。
ミュージッククリップの手法、かも知れないけど。

これは、きっと「合成が一番簡単な構図」「絵コンテの書きやすい構図」
ってのが、実は古典的なアニメの構図とイコールである、ってことの表れなんでしょう。

もう、合成をリアルにしようなんて、これっぽっちも考えてない。
その代わり、かっこいい、それっぽい絵を、ひたすら作る。
チープでキッチュなステキ画面の嵐。
心象風景と、リアル風景を平等に扱うのも、ミュージッククリップ的。
監督的にはステキシーンでさえあればOKなので
どこまで心象風景だか、どこまでリアル風景だか、きっとそもそも考えてない。



ストーリーも、最低限の「言い訳」もほとんど無い。
「論理的」とか、そういう言葉とはあんまし縁の無いストーリー。
きっと脚本の学校では落第する。
作者のメッセージも、熱く、暑く、暴走して、空回りする。

この暴走と熱こそ、私が求めていたものだ!

劇場が明るくなって、席を立ったときに、後ろの方にいた
男メガネ3人組が話している声が耳に入りました。
真中に座っていた体脂肪高めな青年の得意そうな声
「思想としては、中学生レベルだよ。俺はとうに・・・」

その場で、小一時間説教するのをこらえました。私。
「貴様、この良さが認められないとは素人オタクだな!」
・・・いやいや、なんて理不尽な、説教オジサンだ。

しかし、小生意気なシッタカ若者達よ、
30過ぎて中学生の思想を持ちつづけるのは難しいのですよ。意外と。
人間、オタク歴がかさむと、重箱の隅をつついたりつつかれたりしているうちに
半笑い」「理論武装」というありがちなディフェンス技術を身に付けてしまう。
一般の基準では、私もSFオタクに分類されるんでしょうが、このSFオタクってのがその最たる種族。
ほとんどのSF理論ってのは、もう「言い訳のカタマリ」ですから。
で、結局、批評している間は強いんですが、いざ作品を作ると
「防御は劣弱な攻撃」というか。
結局、論理的な破綻が無い、文句がつけられない話、しか作れない人間になる。

(あああ、なんか自虐的で発言で心が痛いよママン。
 でもこの自虐性が快感になっているのが、問題の一番の・・・)
あ、また脱線してた。

要するに、
頭狂うようなパトスを持ちつづけていないと、
常識に負けて、どんどん発想がつまらなくなる。

そういう意味では、この人、
あの冨野カントクの後を継げる人かもしれない。
この駄々っ子のようなパトス
やたら長尺で情念あふれる熱弁
俺メッセージを訴える、熱い俺理論
そしてなにより
「みんな死んじゃえ!」と叫べるくらいの切羽詰った焦燥感

この人はきっと凄い。次に何するかわからん。・・・何もしないかも知れん。



なんつうか、ようするにキルビル的なのだ。
もしくはトミノ的か。



思えば、アニメ映画の当たり年ってのが、あった気がする。

私が覚えている一番のビックウェーブは、大学に入った頃
「マクロスプラス」「攻殻機動隊」「メモリーズ」
が連発で出たときだったのかなあ。

今年は、そのとき以来のビックウェーブかもしれない
「イノセント」「アップルシード」「キャシャーン」「スチームボーイ」
あと個人的には映画じゃないけど「攻殻SAC」が大当たり。

(・・・大友、士郎、押井、ってラインが全然変わってませんけどね。大丈夫か、日本のアニメ?)

そして、「3D」をどう使うか、ってのが、この10年のアニメ界の課題だったのですが。

・背景&メカとして3Dを入れる
ってのが、大体できるようになった、というのは間違いない。
つうか、大作では、メカあたりは3D使わないほうが珍しくなりつつある。

・人物キャラクタとして3D
ってのは、アップルシードを見ると、まだちょっと難しい。多分根本的に、日本アニメには辛い道だ。アメリカでは出来るでしょう。彼らは立体感からキャラクタおこしてますから。でも、日本では(特に少女漫画の血を引くマンガ系では)正しい立体感覚から逸脱している。作る側も、見る側も。
だから、3Dだと、仏作ってもなかなか魂が入らない。
でも鳥山明の遺伝子を継ぐ人たちは、結構立体感覚持ってるし、この辺は次世代に期待か?

で、今回のような
・実写にアニメの方法論をぶち込む
ってのは、アヴァロンや一部特撮なんかで相当来ていた。
でも、押井さんはどっちかというと、「アニメに実写の方法論」の人だから、アヴァロンは綺麗だけど大人しかった。
今んとこ、このエッジにあるのがキャシャーンなのかなあ。
この映画では、俳優は、素材の一部。セル画の一枚でしかない。
だから、ガンガンいじりまくる。
メジャーとして売れるためには、おそらくはやりすぎ
でも、この作品の実験は絶対いろんな人を刺激する。そう期待する。

アニメに3Dが。実写に3Dが。実写にアニメが。
映画はまだ変わるのでしょうか。悪くなったり、よくなったり。
まあ、楽しみ、楽しみ。



そういえば、この作品、輸出するのかな。
べたべたな反戦ストーリーも含めて、反響が楽しみ。
・・・特撮・タツノコ遺伝子がないと、売れねえのかな。
案外、イスラム圏とか、アジア圏でバカ受けして、映画産業を攻勢をもくろむ日本とアメリカの首絞めたりして。

嘘です。資本主義は映画ごときに負けません。



懺悔すると、映画見る前に
「キャシャーンを見なけりゃ何を見る? え?キルビル2? まーそーだねえ・・・」
とかいうオチを書こうかなーとか思ってました。

GW、映画を一本しか観れないのなら、キャシャーンを観ましょう。
二本なら、キャシャーンを2回・・・・まあ、それは強要しませんが。

観ろ。
もし君の体に一滴でもオタクの血が流れているのなら

他批評抜粋。
しろはた
▼シベ超を光速で突き抜けた伝説の和製カルトムービー CASSHERN特集▼
http://ya.sakura.ne.jp/~otsukimi/index.html
ぶっちゃけ映画の学校的に採点すれば100点満点で15点くらいでしょう。タラちゃんのキルビル2が映画偏差値80なら、キャシャーンは映画偏差値35です。しかし、 偏差値でキャシャーンを裁くのは間違っています(・ω・ )
 これは唯の映画ではなく超映画なのですから!ド━(゚Д゚)━ ン !!!

http://www.eiga.com/review/casshern.shtml
映画ドットコム
すべて見た目重視で選ばれた俳優陣もCGで修正を受け、ほとんど俳優というよりも素材の趣がある(黒髪に青い目の麻生久美子まで見られる!)。俳優と背景は融けあって見事な一枚絵となる。演技などないし、そもそも俳優は動きもしない。ひたすらキラキラ輝く画面の中で朗々とセリフを読みあげるだけなのである。何よりも驚くべきは、この絢爛豪華なCG装飾が何ひとつ説話上の機能を果たしていないということだ。

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