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バカ戦略対アホ戦略(1)

最近バカは大ブームだ。
猪木教祖はバカになれと教えを説き、バカの壁はベストセラーを独走する。野球部のエースは夕焼けの中でヒロインに「・・・バカ」とか呟かれる。うらやましい限りだ。

この群をなして襲い寄せてくるバカの猛攻撃に対抗する陣を張るため、私はここに「アホ」の旗を担ぎ上げることを宣言いたします。

錦の御旗に太ゴシック体でアホ

諸君!バカとは何だ?



古来、敵を知り己を知れば百戦危うからずと申します。アホを応援する前に、まずは敵の分析を記述しよう。バカの調査だ。

そもそもバカとは何か。
世には学者バカが居る。
プロレスバカが居る
仕事バカが居る
勉強バカも居るし
出世バカも居る。
他にもバカは大軍団だ。

バカを辞書で引くとこんな感じだ。

(5)特定の物事に熱中するあまり、社会常識などに欠けること。
(6)名詞・形容動詞・形容詞の上に付いて、接頭語的に用い、度はずれているさまの意を表す。


まあ、世間で用いられるバカという言葉の用法を見ると、「専門分野以外への視野が異様に狭い」というのがバカの証…らしい。

・・・つまり、オタクってのと用法的にはあんまし変わらんらしい。その違いとしては、夕焼けの中でヒロインが「・・・オタク」って呟いた場合には、かなりの確率で破局を意味していると言うことくらい。

オタクの方は、全然うらやましくない。なんだろうこの差は。
・・・考えてみると、おそらく、それは「群れる」という能力に対する違いなのだ。バカは群れる。オタクは群れにくい。

*

一昔前 (古きよき80年代ですな) に「パラノ・スキゾ」という二元論が流行ったりしました。

ひとつことにひたすらこだわって、積み重ね、積み重ね、積み重ね、積み重ね、物を集め、ルールを整え、反復にこだわり、頑固に身の回りを固めつづける。そういう偏執狂的な人間がパラノ人間

逆に興味の向くままに気の向くままに世界を流れ流れて、自由闊達とも、単なる分裂症ともいえる根無し草的な人間がスキゾ人間

その分類で行くとバカは「超」パラノ人間だ。
自分の世界にコダワル。留まる。壁を作って中に閉じこもる篭城戦。壁の中にひたすらエサを運びつづけ、分類して棚に並べて幸せになろうとする勤勉な蟻だ。

基本的には、現代社会では美徳とされるハズのこれらの特性。こいつが、正常の許容範囲を超えて
極端に吹飛ぶとバカと呼ばれる…のだろう、と思う。

バカは強い



・バカにとって、自分のゲームのルールは絶対である。
・バカにとって、自分のゲームのルールは神聖である。
・バカにとって、自分のゲームのルールは唯一無二である。

曰く「バカのひとつ覚え」
曰く「バカの一念」

バカはゲームの達人であることが多い。他の人にはゲームのほかにも世界があるが、バカにとってはゲームの外には世界が存在しない。だから恥も無いし、余分な悩みも無い。悩むとしたら、ゲームに勝てないという戦術上の問題だけだ。


「それより私は世の中の役に立ちたいんだ!世の中のために働きたいんだ!」

「よくわかったユリ…。ならば聞こう。お前の言ってる世の中とは、どこから どこまでだっ?!」

「そ、それは」

「答えろユリ!世の中とはどこからどこまでだ!?
 どうした答えられないのかい?」

「そんな難しい問題誰にもわかるハズないじゃないか」

「ならば私が教えてやろう
 世の中とはネットをはさんで並んでいる
 9メートル四方の空間のことだ。
 それ以外はすべてあの世なのさ!


「ヨリが跳ぶ」 ヒラマツミノル


さ、さすがは埼玉県がブラジルに近い事実を発見したヒラマツミノル先生です!
(なに?そこのキミはヒラマツ先生を知らない!!!バカの生態を描かせると日本トップのマンガ屋さんです。必読です。なお、間違えて赤松先生の本を買わないように。)


ヨリが跳ぶ 始動篇 1 (1) (∞COMIC)
ヨリが跳ぶ 始動篇 1 (1) (∞COMIC)ヒラマツ ミノル

宙出版 2007-11
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さて、
バカになれ、という言葉に魔法的効果があるのは、この理由からだ。
自分のリソースのすべてをゲームのために費やしているのだから、バカは強い。余分な機能が無いだけ、バカは頑丈である。

曰く「バカと鋏は使いよう」
バカは軍団をなすと偉大な力を発揮する。行く先を見ないで進む軍団ほど力強いものは無い。適切な方向付けをすれば、恐ろしいほどの推進力を発揮する。競争力の塊だ。

*
この暴走力を用いる戦略を「バカ戦略」と名づけたい。
*

バカは、時々破局する



このバカ戦略、上手くいっている間は上手くいくが、上手くいかなくなると一気に戦略が破綻するという弱点がある。
そもそも、バカってのは
ゲームのルールそのものが変更されることがある
という事実が本質的には理解できない。
まあ、ルールのほかに何も見えていないのだからしょうがない。それが純正のバカの場合には、もう切腹事態に追い込まれること必至である。純粋なバカは純粋な凶器だからね。

だから、「役に立っている」間は、バカは貴重なリソースとしてもてはやされるのだが、バカ分野が時代に合わなくなると「役に立たなくなる」「使えねえ」と一蹴されるかもしれない。でもまあ、個人の問題ならばそれでもいい。本人が上司の不理解について、焼き鳥食べて、日本酒呑みながら愚痴をこぼせば、どうにかなるからだ。

バカの本当の危険性は、ゲームをあまりにまじめにプレイしすぎることだ。
ゲームのルールというのは、実は結構その場しのぎで作成されている。でも、バカはそんな事情を理解しない。だってゲームのルールは神聖にして犯すべからず、だから。
そんな安普請の舞台の上で、全員が必至になってプレイすると、舞台そのものにヒビが広がっていく。バカはそれを必至になってプレイすることでそのヒビをカバーしようとする。…やり方が逆だ!

でも「賢いバカ」はゲームの範囲内ではこの上なく有能なので、適当にヒビをカバーしながら、より活発にゲームを続けることができる。


エネルギーはたまる。


「バカを率いている人間」は、このエネルギーの方向性を制御していると信じている。その通りだ、…率いている人間がバカでない場合には。

問題はバカを率いるのはバカの方が上手いってことだ。バカはバカしかリスペクトしない。率いている人間がしばらく代替わりを続けると、気が付くとバカがバカを率いている、ってな事態になるのがほとんどだ。そうすると、ゲームのルールの「意味」を考えること無しに、ゲームは暴走していく。

最後の針一本がラクダの背骨を折る、ということわざがある。アリが巣にエサを持ち込みすぎて、巣が崩壊することがある。全員が必至になって蓄えていった歪みは、ある日突然に開放されることがある。
大地震だ。
それは株屋による大恐慌かもしれない。それはCIAによるソビエトの崩壊かもしれない。もっと小さなカタストロフはいっぱいある。

いずれにせよ、ゲームがある日崩壊すると、バカは唖然として目を見開く。
あんなに頑張ったのに
と呟く。
…いや、多分、キミの頑張りすぎが問題なんだ。

これがバカの危険性だ。
バカはルールの通りにゲームをプレイする。でもルールの通りに物事をこなせば、人間が幸せになるということ自体はルールブックには書いていない。嘘だと思ったらサッカーのルールブックを見てみればいい。
…いや、僕もちゃんと見たことは無いのだけど、多分そうだと思う。書いてあったらゴメン。

こういった危険性や、破局の時期については予測が難しいけれど、でも、基本的には、バカの行動は予測がしやすい。つまり制御が楽なのだ。
ゲームが破綻するまでは、バカは大体において喜んでゲームをプレイ続けてくれる。たとえゲームが破綻に近づいても、自分のプレイ態度が悪いのだと考えて、なおいっそうの努力を続けてくれる。

要するに、バカは大体において、倒れるまでは社会に適応する。便利な奴らだ。近代からの発展はこのバカによって支えられてきた。特に日本なんてのはこの種類のバカを唯一の特産品としてここまで発展した国だ。

ただし、バカは「例外処理」は苦手だ。

最近このバカにはライバルが現れた。インテルが生産する超小型高速バカだ。適切なルールを構築して3.3V位の電圧を与えてやれば、4ギガヘルツの高周波でかなりのバカぶりを発揮してくれる。
余談になるが、私もこの人間でない方のバカを制御する「ぷろぐらみんぐ」という儀式を行う職種で、苦労している。
そして、正直言ってこの電動式のバカは本当のところ、人間の方のビジネスバカとは相性が悪い気がする。どっちのバカも自分の用語しか理解できないし、ゲームのルールに矛盾があることを認めてくれないので、板ばさみになって胃壁を減らしている人が多いようだ。

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