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パクリ問題:パロディ道化師の視点から

竹熊センセイのところで、パクリ問題の議論が盛り上がっている模様。
たけくまメモ 10/20「マンガ家の描写盗用問題についての私見」

ここでも、以前コメントで少しだけ議論になった話題。
「著作権は親告罪」 とはいえ、私のところなどは
作者の方々が文句つけてきたら弁明もできずにごめんなさい状態に
なっているわけですから、あんまし人事とは思えませぬ。

というわけで「知財」とパクリの問題を、ちょっとメタな視点から考えてみました。
■社会デザインと、模倣と、著作権と■■■

たけくまメモの「許される模倣・許されない模倣」では、
「何が許されないのか?」という話として、

1 オリジナリティの欠如したものから利益を得る
2 労力をケチる技法としてのコピー

のどちらが問題であるか、という点で、意見が割れている模様。
1が竹熊センセイがわの意見で、2がニュー速+などの側からの別意見。

1の立場は、
・表現の原理上、模倣は常につきまとう。
・模倣の上に、何をオリジナルとして載せるかが重要。
という、濃度の違うグレーゾーンとして考える発想。

2の立場は、
・写真を模写するのは許されるが、絵をトレスするなどはNG
 という、通念上の線引きがひかれるべきである
・その基準を満たしてないものはパクリではない(白)
 満たしたものはパクリ(黒)
という基準値で2値にわける発想。

>  A) 元絵を下に敷いてトレースして描く
>  B) 元絵を隣において描く
>  C) 元絵を思い出しながら描く
>
>の3つは分けて考えるべきではないでしょうか?
>(中略)

これについては、ウチでも以前の議論のコメント欄で、金銀パールさんからご意見が出てました。

この 「技法によるNGラインの明確化」 という観点は
たけくまメモでの議論を踏まえて考えると


・ 現在のルール=法律の観点から見ると、
 「法律上はコピーが悪いのであり、
 コピーの「手法」は一切関係ない。」
 というのが正しいとのこと。
 あくまで法律観点からは、確かにそうだと私も思います。


・ ただ、社会通念上は、2の「労力をケチる」という点に
 問題の重心がおかれる。
 これは社会意識上の 「ズルを叩く」 という反応。
 ズル=払うべき労力をサボる、ということ。
 これは、「職人芸」 を旨とするお絵かき社会ではなおのこと。


こういうダブル・スタンダードがある状態で、
「善悪」を論じることは難しいし、危険な面もあります。

そういうときには、原則論の「根拠」にさかのぼって考えてみるのが私の流儀。


■バックグラウンドから・・・■

この法律ルールの方を
すっごくバックグラウンドから、考えてみます。

○ 社会1 ○
林檎がある。 (椎名さんじゃなくて果物)
これを増やすには数年の歳月がかかる。
その労力をかけた人間が、利益を得るようにルールを決めると
皆が林檎を増やすようになって、幸せになる。

これが、農耕社会の基本。

これは
・オリジナルは「神から」与えられる。
・コピーに労力がかかる。
という社会のデザイン。

ここにおいて、コピーは皆がしたくなるものではない。
それは、立派な労働であるとみなされる。


○ 社会2 ○
がある。
これをデザインしたのはデザイナーと言う高給取りの人間であって、
一方でこれを増やすのには、人間の労働者作業が必要になる。

これが、工業社会の基本。

・オリジナルは「人が」作る
・コピーには労力がかかる。

コピーは手間がかかるため、それほど魅力的でない。
だから、労働とみなされる。
が、あからさまなコピーは防止される。


○ 社会3 ○
HDD上にデータがある。

これをデザインしたのはプログラマと言う人間であって、
増やすにはほとんど作業が要らない。
(コピーは人間ではなく機械のが作業。「人件費」はほとんど0)

これが情報の構造の基本。
(「情報社会」はまだ発展段階初期なので、その倫理観は発展途上)

・オリジナルは「人が」作る
・コピーには労力が(ほとんど)かからない。

コピーは禁止されない限り、増える傾向がある。
だから、労働とみなされることがあまり無い。 (c.f. mp3, Winny)

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