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宮崎駿のマジック

もうどこかの誰かが似たようなことを
言っているかもしれませんが・・・、
宮崎駿カントクの「視線を使ったシーンの連結」という技法について。

■「トミノ」vs「ミヤザキ」■

この前、BSでやっていたガンダム特集で、
自虐の天才、富野監督が吼えてらっしゃいました。
いつもの通りに。

曰く、ガンダムはオタクに支援されているだけ、それじゃ全然駄目。
曰く、オタクでない「社会」から評価されないと駄目。だから僕は力不足。
曰く、スターウォーズみたいに社会一般の人が見に行くようにならないとだめ。

えーと、スターウォーズも、スターウォーズオタク(微妙〜に、「SFオタク」ではない)に支援されているされているだけじゃなかろうか
・・・とか常識的な反論を思わないでもないですが、この「圧倒的なコンプレックス」こそが、冨野カントクの絶大なエネルギーの源ですからね。常識で云々してもしょうがないのでしょう。

しかし
「社会現象が起せなければ駄目だ」
「オタク以外を動員できなければ駄目だ」
・・・この言い方を聞くと、冨野カントクの「最大の仮想敵国」はやはり、ルーカスではなく別のヒゲ、富野カントクが例として「挙げなかった」もう一人の巨人、ジブリの御大将なのではないだろうか、という気がしてしまう。

とまあ、わたしはこのインタビュー見ながら、宮崎カントクの技法のこととか思い出していたわけです。

*
■「ラピュタ」という伝説■

昔々、の話になりますが―

ウチの親父、映画音痴でアニメ映画なんか絶対に見ない人なんですよ。

それが、或る日「家族サービス」ということで、妹連れて映画館に行って来たんですね。私は何故だったか行かなかったのですが。

で、帰ってきて、妹が興奮気味に「すっごい面白かった」と。
父親までが「確かに面白かった」と。

「最近の映画なんか、わけわからん」と、文句ツケてばっかりのあの父親が、アニメ映画を評価するなんて? 実は妹に話し合わせているだけなのか?
・・・と思ったのですが、「面白かった」、と。
10年たったあとでも、話題に乗せることがあった。

まあ、それが 「天空の城ラピュタ」 という作品だったわけです。

*

時を遥か下って、21世紀に入った直後
そのころ、友達と 「徹夜で大画面DVD」 という素敵にアホな試みをしていたのです。
そんで、ちょうどそのころDVDで発売された「ラピュタ」を見たんです。

ちょっと話がずれますが、私はその頃に、素人マンガを描き始めていたんです。
普通はそういう思春期的な暴走は、中学生くらいに済ませるもんなんですけどね。えらく歳とってからの思春期人間ですので、その辺はまあ。

で、これまでの人生、マンガ読んだ量は結構なもんだった。
で、これまでの人生、マンガを批評分析とかもしていたわけです。
オタクらしく。
で、「理屈がわかっているなら、描けるだろう」と高を括っていて、
描いてみたら全然。
「話をわかりやすく繋げる」という方法がサッパリわからなかった。
コマとネタが空回りしているのは自分でもわかるのだけれど、
どうしたら空回りしないのか、内容が上手く伝わるのかは、
サッパリわからない。

実は未だにわからない訳ですが―
そんなときに、ラピュタを見たわけです。

*

ラピュタの「シーンとシーンのつなぎ方」を見てみよう、と思って
鵜の目鷹の目で必死に見ていたわけです。

びっくりしました。
宮崎カントクのシーンの切り替え技法は
感動的なほど、システマティックなのです、実は。
少なくとも、その時の僕はそう思った。

映画の技法を知っている人には、以下は基本的に
当たり前の話なんでしょうけど、まあちょっとお付き合いください。

■「シーン」のつなぎ方■

シーンが切り替わる、つまり
「カメラアングルが不連続に切り替わる」
という時に、
映画を見ている人間は行方不明になりやすい。
その瞬間、必死で頭をリセットしなければならない。
何が起こったかわからないと、その間ストーリーにおいていかれてしまう。
それが重なるとフラストレーションになる。
最近の映画は、とくにこのシーンの切り替えをバシバシ容赦なくやるので、ご年配の方とかはこれに付いていけずに
「なんか、最近の映画はわからない」
と諦めてしまうのです。

が・・・、
宮崎カントクの切り替えは(少なくともラピュタでは)、すごくオーソドックスで、
いくつかのシンプルな切り替え手法に分類できる。

・ロング
・ズーム
・会話による切り替え
・視線による切り替え

これくらいなもん。これに入らない例外もいくつかありますけどね。

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