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サービスとしての下僕、と女王様

朝、電車から降りたら「携帯、携帯」と声をかけられた。どうも私がPHSを席に落としてきたのを見かけて、声をかけてくださった模様。
まあ、年中うっかりミスをしている、そういう人間なので。
その初老の紳士に向かっても、いつものごとく、ジャパニーズスマイルを浮かべてこれでもかというくらいにお礼を陳べてみました。動き出した電車の窓からダメ押しにもう一度お辞儀。
で、おじさんの「今日はちょっといいことしたかな」という表情を見て、まあこれで彼が一日気持ちよく過ごして貰えるなら安いもんだよな、という自分の心の声が聞こえる。
「…ま、これもサービスの一種だよな」
私、自分のこういう傲慢な卑屈さが嫌いです。自分で言うのもなんですが。


社会的弱者の存在ってのが、社会に対するサービスになっているというのは、正統な考え方なんでしょうかねえ。…正当って何だって感じですが。
たとえば、「ちゃんとした大人」は子供の存在を必要とするもんでしょう。庇護の対象を手に入れて、庇護と引き換えに感謝を受けることで、自分の存在を正当化できるようになる。親が安定して「お仕事」するために、子供は「感謝」という形でサービスを提供している。
「社会はその余裕に見合った倫理を持つ」ってのは、どっかで聞いた標語ですが、余裕→庇護→感謝→満足、という鎖を保っていないと、システム自体が不安定になっていってしまう。

もともと「強い俺」という物語はものすごく簡単に破綻をきたしてしまうものなので、ちゃぶ台ひっくり返したり、給料日にお寿司買って帰ったりして、「俺の立場」ってのを家族みんなで作ってあげないと、保たない。
昔は「強い俺」を一生懸命支える「女房」が世界の実権を握っていたものですが、「もっと女性が強く」というキャンペーンにあわせて勢力分布が変わったのでしょう。CMでもヒロインがスーツ着て日経新聞とか頑張って読んでるし。「女は変わった、男はどうだ?」

で、「強い私」に怒られながら支えてあげる「下僕」。
(こんな風に変わってみましたが、どうでしょう、日経新聞編集長?)
この、「サービスとしての弱者」の究極のスタイルが、最近流行の「下僕」なんではないかなあと思う。…もう流行ってないですか?

「普段気丈なあの娘がみせる気弱な姿。それをこっそり支えてやる俺」
という耳に心地よく、それなりにリアルな物語。男性としては受身なので楽だし。
私の周囲には「あんたバカ?」的展開に萌えた友人、多かったんですけどねえ。
古くはハマーン様やらクシャナ殿下
最近では「プチ女王様化」の傾向で、高飛車スケールが小さくなってきたようですが、まあよりリアルになったともいえる。

ついでなので、ジャンプ・マガジン・サンデーの各誌を見比べてみたら、明らかにジャンプが女王様雑誌
ワンピース、シャーマンキング、武装錬金、ナルト、BLEACH、あと…まあ、こち亀もそうかな。とりあえず女王様キャラは各マンガで萌えランキングヒエラルキーのトップに君臨してます。…ナルトの作者はどうも女王様の処理が下手ですが。一方で和月遺伝子のマンガ家は女王様処理が上手いですねえ。教育か、それとも類が弟子になっただけか。
女王様の理不尽なわがままを、ボケとツッコミの感覚で支えてやる大らかさ。これがジャンプ的下僕の醍醐味。考えてみりゃCityHunterがそうだったんだよな。あれが転換点だったのか?
特に、BLEACHなどでは、作者推薦の「けなげキャラ」織姫が「女王様」ルキアに大きく差を開けられているのが顕著ですね。やはりジャンプ読者の下僕率は高いと見た。
ついでに言うとペット募集のお姉さまサイドの読者率も結構高い。

逆にマガジンは、基本がヤンキーマンガですから、女王様とは相性が悪い。
「俺のかっこいいところ見せたら、タカビーなあの娘もメロメロさ」
という「ホントは強い俺」ってのが、いまだに物語の重要な中核にあるし。
まあ確かに「タカビーなあの娘がメロメロ」というのが、女王様堕としの醍醐味というのも一面の真実。でも真実なのですが、あんまりあっさり堕ちると女王様としての価値は下がる。マガジンだと、エピソード一つくらいで、メロメロに堕ちてしまう。女王様はもっと大事に立派に育てないとダメですよ。でも、立派なヤンキーとしては一刻も早く彼女にメロメロになってもらわないと、沽券にかかわるんだろうなあ。彼ら、気が短いですから。で、赤松先生の献身的な指導にもかかわらず、マガジンの女王様文化はいまだに十分な発展を見せていません。

サンデーは、「不思議娘」と「ドジ娘」「けなげ娘」がいまだに活躍してますね。かってラブコメ文化の旗手であったのだから、もうちょっと女王様の推進もお願いしたいところですが。基本が漫研文化なので、あんまり強い女性の処理は苦手なのか。改造の部長とか、立派な女王様なのですが、あんまり立派なので誰も萌え展開にもっていけないなあ。

というようなところまで考えたら会社に到着してしまいました。
青年雑誌までやりだすと大変なので、そのうちに。

とうわけで、まあビバ女王様。
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