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鰻とサラリーマン

この夏、キャシャーン=ショックの後継はこれらしいです。
MIND GAME
「見た後で、一週間くらい、他の映画見る気がしなくなって、この映画のこと以外考えられなくなってしまった。おかげで他の某仕事を流してしまった」 と辛口コメンテーターの人が苦情を語ってました。

ただちょっと、とんがり過ぎていて、一般興行的には辛いかもねえ。
世の中、イケ面が出てないと、お金にはならんのですよ、お金には。

でも、あのstudio4℃渾身の作というわけで、出来栄えは折り紙つき。
というわけで、私の夏の予定に組み込まれました。


で、なんで上の情報を仕入れたかというと、
今日は会社の出張にかこつけて、そんな会合に顔出してきたから。
アップルシードのメイキングとか見てきました。
あと、モンキーターンの競艇シミュレーションのお話とか。

いいなー、俺もあんなん、作ってみよーかなー
と思う心はヤマヤマながら、俺が作っても使ってくれる人いない・・・。

まーしょーがねーんすけどね。
一般企業のサラリーマンだし。
このレールに乗ってていいのかなーと思うけれど、安定して給料は貰ってるし。
作品見るのとメイキング見るのはいくらでも簡単にできるし。

うおー。



そんでその帰り道に、晩飯何食おうか悩んでたんですが、
ちょっと古びた鰻屋さんが目に入ったんですよ。

私の人生、鰻は
・自宅で焼くもの
・自宅のレンジで温めるもの
・お店で買ってきて、自宅で焼き直してくうもの
すき屋で480円くらい払って食うもの

だったことに気がついて、
そうだ、鰻屋に行こう、と。
・・・いやいや、30になる前に気づいてよかった。ぎりぎりだよ。

はじめてのうなぎやさん。

で、入ると、木のテーブル2つに座敷一つ。
いい感じに狭い店内。
白髪の親父がカウンターの向こうで丸首白シャツ一枚。
白髪の奥さん?が、お茶持ってきてくれる。
お茶と一緒に毎日新聞まで渡してくれる。

イイ!
イイよ!
これが鰻屋ですよ。これだよ!
鰻屋童貞の私の脳内シミュレートをけたたましく満たしてくれました。

で、横に張り出されたお品書きを見る。
鰻重....... 1200円
.............. 1500円
鰻御前... 1500円
・・以下略

で、一瞬迷ったんですが、
「鰻重の、おねがいします」

「あ、1200円の鰻重ですね?」

・・・
そうですね。
張り紙には「並」とか「上」とか書いて無いですもんね。
商品名は鰻重1200円ですよね。
でもさ、でもさ、風情って言うか。そのまあ。ほら。

「鰻重のひとつ」
あ、女将さんと大将の間でも、そういう照合なんだ。
しょうがねえか。うん。

で、新聞見るわけで。へー延命処置断れるようになるんだー。ふーん。
横目でカウンター見ると、親父さんが鰻ひっくり返してるよ。
客は僕一人だったわけで。
いい雰囲気の期待感があるわけで。

で、「鰻丼おまちどうさまです」と。
キター。
ハシ割って。
一応、先に御新香かじってみてさ。
お吸い物ちょっとすすってみてさ。
それから蓋を開けてみるくらいの初々しさ。
まあ、香りもちゃんと嗅いで見ましょうと。

ふわっと割れるわけですわ。身が。
先に鰻を口にほおりこんで、鼻腔に鰻の香りが広がり、口の中に鰻の味が回ったところで、タレのついたご飯をほおばるわけですわ。
うまいっ

・・・って、なんでこんなに舞い上がってんでしょ。別に人生初の鰻じゃないのに。

いや、でもうまかったですよ、ハイ。
実家の鰻もちゃんとうまかったけど、やっぱりお店の出来立てで気持ち30%アップって言うか。
25%はプラシーボ効果かもしれませんが。


で、そこにカラカラっと店のドアが開く。
学生カップル登場。
私の前に腰掛けまして
鰻重1500円の2つね」

・・・

なんか、新聞の輪転機が回って、見出しが印刷されていく絵が見える。
サラリーマン、学生カップルに負ける。

いや、別に、金が無かったわけじゃないっすよ。300円くらい。
折角だから上を頼もうかな、とも思ってましたよ。
いやいやいやいや。

ほんとだって。300円だよ。

なんだろう、このビミョーな敗北感は。
なんなんだ。

べつにいいんですよ、普通。
私、基本はマイペース人間なので、普通そういうことぜんぜん気にしない人間なんですが、なんで?なんで、このときばかりはこんなに動揺したんだろ。
やっぱり鰻屋童貞に精神的な引け目でも感じていたんでしょうか?
無根拠な高揚感に、不用意にもガードを降ろしていたんでしょうか?

普通なら「急に美味さがしぼんだような」とか書く所ですが、
鰻は相変わらず美味いんだけどね。

「はい、1500円の鰻重二つですね。鰻重の5二つ」

ああ。これは商品名ですね。1500円の鰻重
な、なんて正直な商品名なんだ。
鰻重の上とか、並とか、そういうぼやかした差異じゃないんだね。
100円玉みっつぶん違う商品。

お、おばちゃん、この1200円の鰻と1500円の鰻、どう違うの?
うまいの? ねえ、うまいの?
これもうまいんですけど!

そういう議論が脳内で飛び交っている私の耳に
「あー就職したいなー。今の時期で書類落ちなんてアリエナイ!」

サラリーマン、就職浪人予定の学生カップルに負ける。

どーでもいいやん!MY鰻食え!俺!美味いんだから。

ここ数ヶ月で、もっとも私の小物ぶりを発揮した一幕。





1200円の鰻は美味かった。
1500円の鰻食ってたら、やっぱり美味いとおもったんだろうな。
あの店にもういっぺん行くチャンスがあることは、まずない。
そうすると、本来は、どっちでも大して幸せ度に違いがない気はしないでもない。
・・・300円か。
そんなこんなで、あいかわらずサラリーマンだ。
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