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めだかを巡るエトセトラ

たまには、何か「くだらないこと」を書こうと思った。
「くだらないこと」は大事だ。ヒジョウに大事だ。すべての創造性は「くだらない寄り道」から始まる。

というわけで、ジャンプの「めだかボックス」について書いてみる。
というのも、前々から西尾維新について書こうと思っていたのだ。

めだかボックス 1 (ジャンプコミックス)めだかボックス 1 (ジャンプコミックス)
暁月 あきら 西尾 維新

集英社 2009-10-02
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めだかボックスは、ラノベの帝王西尾維新が維新ワールドの間口を広げるための施策だ。
また一方、ジャンプは西尾氏が崇拝する荒木ワールドの母体である。
つまり初心者用の導入編である一方で、最終形態。量産型ゲルググの用なものだ。

というわけで、西尾論を語ろうと思っている以上は、個々から始めなければなるまい。
なお、最近はアニメになっているらしいが、残念ながら見れていないのですまん。

回文とめだか


さて本題。
なぜ、あのマンガのタイトルは「めだか」なのだろうか?

前から有りそうだと思っている仮説:
MEDACAはACADEMYの逆読みなんじゃないか。

西尾維新は、よく逆読み回文をする。そもそもNISIOISINというペンネームもアルファベットにしたら回文になるという理由で作られたらしい。

ACADEMY.MEDACA なら回文になる。
つまり、あれは「めだかの学校」だ。


めだかの学校は 川のなか
そっとのぞいて みてごらん
そっとのぞいて みてごらん
みんなで おゆうぎ しているよ

めだかの学校の めだかたち
だれが生徒か 先生か
だれが生徒か 先生か
みんなで げんきに あそんでる

めだかの学校は うれしそう
水にながれて つーいつい
水にながれて つーいつい
みんなが そろって つーいつい



めだかは「水槽学園」から「箱庭学園」に移され、「フラスコ計画」の中で培養されようとしている。
西尾維新の主要テーマは天才論。だが、曽田正人のように「野生の天才」の話を書く訳ではない。
実験室の籠の檻の中にいる「観察される実験体」「消費される天才」というテーマを描くことが多い。

どんなに天才たちが大げさな闘争をしても、所詮は「みんなでおゆうぎ」している「めだかの学校」でしかない。それが西尾維新の視点「メタレベルから見た少年ジャンプ」なのだろう

アンサイクロペディア版・めだかの学校



ちなみに、現在Googleで「めだかの学校」を引くと、こんなものがでてくる。

アンサイクロペディア:めだかの学校


めだかの学校(-がっこう)とは、イギリスのイングランド地方の詩である“A Tiddlers School ”を茶木滋(ちゃきしげる)が「めだかの詩」だと勘違いして和訳してしまい、中田喜直が曲をつけた日本の童謡である。1951年3月、NHKのラジオ番組「幼児の時間」のコーナー「歌のおけいこ」で発表された。

原詩の作者は「キーツの晩年の作品」という説や「ノヴァーリスがイングランド旅行中に英語の勉強として書いた」など諸説あるが、未だに「詠み人知らず」ということになっている。

A Tiddlers School

A tiddlers school is in the river.
Look it gently not to make them scared.
See how they're playing all together.

A tiddlers school has lots of members.
Which is which, pupils and teachers.
See their play is filled with vigor.

A tiddlers school is in the pleasure.
They are swimming in the flowing waters.
All are drifting without any pressures.



おお、すげえ。もっともらしい。
が、これはアンサイクロペディアの記事。ということは言うまでもなくジョークサイトだ。

正直言うと僕も一瞬信じかけた。
A Tiddlers School で引いてみると、多くの人が盛大に引っかかって本気で信じているようだ。
しかし、英語で引いてみても、このサイトしか出てこないので、まあ、明らかに創作だ。

しらべてみると、ギャグの品質議論をまじめにしている。
トーク:めだかの学校

で、個人的には「めだかボックス」と、この法螺話の関係も気になっている。
西尾維新の「めだかボックス」のタイトルは、ことによるとこのジョークから取ったのかもと疑った。

だが、このサイトがアンサイクロペディアに載ったのは2009年の5〜6月のことらしい。
一方、めだかボックスのプロトタイプ読み切り版は2009年の10号。ということは2月ごろか。

そうしてみると、めだかボックスの方がネタとして先ということになる。
時期的に近いことを見ると、めだかボックスを見た後で作ったネタなのかもしれない。
まあ、推測の域を出ないんですがねえ。

始める前に終わる天才論



さて、枕話も終わり、西尾維新の「中二病的天才論」という本題に移ろうと思ったのだが・・・、
あれ?枕話が長過ぎた?

まあ次回にということで。

くだらない話を始める前に終わってしまった。
なんて、くだらないのだ
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生産性が嫌いなブログ

なんというか、最近ブログが書けない。
なぜ最近の僕が文章を書けないかについて、20分ほどうだうだ考えて書いてみる。



まあ、もちろん時間がないというのが一番大きいんですが、どうも質的な問題もありそうだ。
目にするブログというのが、数年間でずいぶん様変わりしてしまった。

昔のブログというのは「ひねくれたことを言うオタクたち」がうだうだと長い文章を並べるところだった。
・・・と思う。

最近のブログ流行はどうも「役に立ちそうな内容を手短にまとめたメモ書き集」になってしまっているようだ。
Life Hackとか、仕事に役立つとか、料理に役立つとか、そんな情報をまとめているもの。一番典型的な奴は、薄めのビジネス本(新書)に書かれている目次内容を、さらに箇条書きにしたもの。

うん。そういうの、役に立つよね、と思う。
いや、役に立たないかもしれないけど、ついつい読みやすい。
僕もふらふらとネットサーフィンをすると、そういう類に引っかかりやすい。
ひょっとして役に立ったら、捨てておくのもったいないとおもってしまう。

別に、そんな文章を書かなきゃいけないと決まっている訳ではないのだけれど、どうもそういう文書が増えてきて、やりにくくなった気がする。

僕の考えと文章は、基本的に戯れ言。
何の役にも立たないし、目的も結論もない。
もともと、そういうものだった。
たまたま役に立つことがあるかもしれないけれど、それはたまたま。

そういうものだったのだ。



多分、科学というのも、もともとそう言うものだった。
役に立つために存在するのではなく、なんとなく気になることをウダウダという議論。
だからこそ、もともと「哲学」に分類されていたのだ。

湯川秀樹と梅棹忠夫の討論集の言葉を使うと

まあいうたら、学問は人類の勲章みたいなものですな。
ぶらさげてみても、いわゆる実用的な意味は何もあらへん。ただの飾りですわ。
勲章で栓抜き兼用の勲章なんかあらへん。これでビールの栓が抜けます、というような勲章は、あかんのです。
(「人間にとって科学とは何か」p.369)





しかし、いまでは科学という奴も、すっかり栓抜きになった。
嫌な言葉だが「生産性」という奴だ。

何かの役に立たなきゃいけない、という空気。研究でも、そういうのを問われる。結局何の役に立って、いくらになるのか。そんな作文がついていないと、レポートとして成立しない。

とはいえ、世の中の「生産性」というのは、大半は作文であって、本当に役に立つわけでもない。
先のまとまったメモ集などもそう。冷静に考えれば、どこかで使いそうだと期待して、Evernoteあたりにリンクをブックマークするものの、それきり忘れて永遠に使わない種類の情報だ。

ところが、本当には役に立たないことが分かっていたとしても、無視しにくい。これが、ポイントだろう。

まわりが生産性生産性とお経を唱えている中では、せめて「役に立っている振りをしないと、話に乗れない気がしてしまう。そこで、どんな人も「私はこんなに役に立っている」のような蛇足作文を継ぎ足すことが要求されるようになる。その蛇足作文をまとめて引用し、リンクが張られた作文を書く人が現れて人気を博す。



そうすると、しだいに作文のための作文が生まれる。

この結果生まれるのが「官僚主義」というシステムだ。残念なことだが、「現代的なビジネス」の8割くらいは、この官僚作文の周りをうろうろとして、引用作文とパワーポイントを作り続ける作業だろう。

だから、研究者に「お金になりそうな作文」をかかせると、ひどいことになる。

計算機屋の用語で言うならば、ポインター変数だけが山のように増え、インスタンスがない、という奴になりやすい。バズワードを追いかけていくと、実体までたどり着けずにうろうろ回ることになる。
まあ、なんのバズワードがどうとか、そういう野暮なことは言いませんよ。自分の首が絞まるし。



ええと、何の話だっけ?
まあ、要するにあれか。
「役に立つ思索」が嫌いなのに、役に立つフリをさせられているせいで、なんだか頭が鈍ってきた、と。
まあ、そんなところなのかなあ。

今回、一つ学んだ。
不平不満を並べると、文章は早く進むようだ。まとまりも生産性も無いけどな。 orz
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